Menu
 > 作品
 > チ行
 > 近松物語
 > 枕流さんのレビュー
近松物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 近松物語
製作国
上映時間100分
劇場公開日 1954-11-23
ジャンルドラマ,ラブストーリー,時代劇,モノクロ映画,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 いわゆる王道の悲恋モノなのだが、全く泣けなかった。泣くとかいう次元ではなくて、完全に圧倒されてしまった。特に構図が美しすぎて、もう何とも言えない。以春の二階、船で漕ぎ出すシーン、おさんが山中で茂兵衛を追いかけるシーン等々、まさに一幅の絵のようで、言葉を失う。日本の映画ってこんなに凄い(凄かった?)んだと改めて感じた。
キャストの演技力にもしびれる。特に船中のシーンでの香川京子の演技は鬼気迫るエロティシズムを感じて、ぞくぞくした。「死にとうない!生きていたい!」と叫ぶ彼女の顔には、妖艶を通り越して一種の恐怖すら覚える。あと、個人的には、茂兵衛役の長谷川一夫は顔が甘すぎて、ちょっといただけないと感じた。
鑑賞後、何点にしようか迷ったが、率直につけると7点止まりになってしまう。凄いものを観たというのは分かるのだが、なぜか彼らに感情移入できなかった。映画として、あまりにも完璧である故なのかもしれない。気持ちの面で、消化不良のまま、置いていかれた感じがする。認めたくは無いが、洋画に毒されているのかもしれない。たまには日本のものを観かえして、感受性を養っておこうと思った。
枕流さん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-01 18:36:06)
その他情報
作品のレビュー数 56件
作品の平均点 8.16点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
311.79%
435.36%
500.00%
635.36%
71017.86%
81221.43%
91221.43%
101526.79%
作品の標準偏差 1.72
このレビューの偏差値 46.07
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
近松物語のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS