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楢山節考(1958) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 楢山節考(1958)
製作国
上映時間99分
ジャンルドラマ,時代劇,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 原作既読。姥捨ての習慣が残る極貧の寒村を舞台にいのちの尊さを真正面から描いた傑作だ。淡々とした筆致ながら、深い感動が残った。この映画は歌舞伎仕立てで、その世界観を汲み取ろうとする。ナレーションは全て長唄である上、セットはセットらしく、舞台をイメージした演出は徹底しておりユニークだ。
ただ残念なのは、どうしても人情が全てに先行してしまったところだ。非情とも呼べるほどの原作のスタンスがこの趣向によって綺麗に崩されてしまっているのは惜しい。原作と映画は全くの別物という立場に立てば許容できるはずなのだが、どうしても手放しでは褒められないと感じてしまう。また、原作で印象的だった美しく残酷な自然というテーマが舞台では生きてこないのもつらい。母性の神々しさが際立つつくりは悪くないが、この作品のメッセージは、前述のとおり、他にもある。その取捨選択は手堅いが、捨てられたものの大きさを考えると残念としか言いようがない。
枕流さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-13 22:44:03)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 7.17点
作品の点数分布
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100.00%
200.00%
300.00%
4316.67%
515.56%
615.56%
7527.78%
8211.11%
9527.78%
1015.56%
作品の標準偏差 1.86
このレビューの偏差値 49.52
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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