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ファンタジーとしては面白いほうなんだろうが、あまり観ないジャンルなので、どうしても点が辛くなってしまう。こういう映画には慣れていない。ただし、ニュージーランドというのはこんなにも風光明媚であったのかと驚いた。大自然の中を駆け回る登場人物たちをダイナミックな空撮を多用して映しだすのは、物語の壮大さを表現する方法としてよく出来ていると感じた。ただし、シーンがぷつぷつ切れるのに違和感が残った。もう少しシーンの流れに連続性が持たせられなかったか。
登場人物の中ではガンダルフが魅力的。はっきり言って、すごい我儘ジジイなのだ。突然ぶち切れるし、仲間のことをけっこう口汚く罵ったりもする。何よりも驚いたのは、モリア坑道の入り口でガンダルフが入り口を開ける合言葉を忘れていたこと。そこで開き直るガンダルフには恐ろしさすら感じた。時間にもかなりルーズらしいし、なぜ尊敬を勝ち得ているのか理解しにくいが、それは「かわいい」からではないかと推論してみる。人間味が溢れ出しすぎてただのおじいちゃんに見えてきてしまい、それが逆に「萌え」を誘っているのかと。 最後に、あえて言わせてもらう。長い。無駄なシーンがあるわけじゃないし、原作自体が長いのだから仕方が無いのだが、「映画」として観るのには限界を感じる。ただし、観だしたからには最後まで観るしかない。と、レビューをきっかけに決意を新たにする。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-28 22:03:14)
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