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《ネタバレ》 構成が良くないと感じました。冒頭の、捕われたイーサン・ハントの目前で奥さんが撃ち殺されるシーンは、きわめて陰惨なイメージを観客に押しつけています。
そのため、終盤の奥さんが殺されていなかったと判る所まで、ずっと暗い雰囲気が続いているように感じてしまいました。特にヘリのチェイスでは、工作員の女性が悲惨な最期をとげて、敵のえげつなさが強調され、陰鬱さに拍車をかけています。 冒頭のシーンの存在があるために、全ての展開で「このミッションが成功しても、イーサンは捕らえられ奥さんが殺される」と観客に想像させてしまい、素直に楽しめなくなっているのではないでしょうか。つまり、各々の見せ場のカタルシス=爽快感が、冒頭のシーンによって台無しにされているということです。 しかも、奥さんが生きていたと判ってからの見せ場は、イーサン・ハントの全力疾走と雑居ビル風病院での銃撃戦程度。とてもそれまでの陰鬱さを吹き飛ばすパワーを感じさせるものではありませんでした。 あのシーンを冒頭に持ってこなければ、どのアクションシーンも素直に楽しめたと思うのですが… また、橋のシーンは明らかに「トゥルー・ライズ」とイメージが重なっています。違うジャンルの作品ならいざ知らず、同じ「アクション大作」で、似たようなモチーフを使用するという行為は、私は製作者側のプライドを疑ってしまいます。 ラストの、奥さんが殺人を犯しているにもかかわらず、平然としている演出にも、疑問を呈したい.と思います。 【塚原新】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-12-29 22:35:32)
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