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墨攻 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 墨攻
製作国中,日,香,韓
上映時間133分
ジャンルアクション,ドラマ,戦争もの,時代劇,歴史もの,小説の映画化,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  原作は未読ですが、1エピソード・1つの城の攻防戦にしぼったドラマ作りは、成功していると思います。スペクタクルを堪能できる良作だと感じました。
 迫力を支えているのは、やはり、体を張ったスタントの人員たちで、また演出も人間同士が戦うことの「痛み」を感じさせるものであり、力強い作品に結びついていると思います。特に「痛み」は、攻防戦で死んでゆく人々の悲鳴や、処刑の残酷さなどを描くことで、観客に戦いの負の面を訴えていたのではないでしょうか。
 ヒロインの結末は、賛否あるようですが、私は決して無駄な死ではなかったと思います。エンディングの、主人公が戦いの虚しさを悟り、平和を訴えてゆくという、より大きく困難な目標への旅立ちは、希望を感じさせる物語であり、主人公をそこへ導いたのはヒロインの死であったからです。
 攻防ののち、王が主人公を邪魔に思い始め…というストーリー展開はありきたりですが、とっつきにくい題材において、ストーリーが単純でわかりやすいのは良い方向に働いていると思いました。多くの観客を意識した、エンターテイメント作品としての製作姿勢がうかがえるのではないでしょうか。
 アンディ・ラウの抑えた演技も作品に合っていて、バランスのとれた一本だと思います。そして、アジア発のスペクタクル歴史娯楽作、という作品であることを嬉しく感じました。
塚原新さん [映画館(字幕)] 9点(2007-04-17 23:47:38)
その他情報
作品のレビュー数 50件
作品の平均点 5.98点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.52
このレビューの偏差値 63.13
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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