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Avalon アヴァロン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 Avalon アヴァロン
製作国日,ポーランド
上映時間106分
ジャンルアクション,SF,ネットもの
レビュー情報
《ネタバレ》 頑張って作っているのは伝わってきますが、全体的に話が薄い感じです。30分程度の長さなら、かなり面白いと思ったはずです。106分という時間ならば、劇中の世界の状況や、ゲームの位置付け、ゲーム関係者以外の登場人物と主人公との関わり、謎の二重三重化、等といったストーリーやドラマの幅を広げる要素が必要だと思います。
また、映像のイメージ的にも、インパクトや斬新な感じが見られなかったのが残念です。
映画の軸になる「アヴァロン」というゲームですが、バーチャルな戦場でのバトル、つまり戦争ごっこというモチーフは、あまり魅力的ではない(やって見たい!と思わない)と感じました。なぜなら現実にゲームセンターで似たようなゲームを体験できるからです。360度バーチャルな3D空間での戦闘か、モニターを通してのバーチャルな3D空間かという違いも、映画として見ている分には大して変わりないという印象でした。
オンラインゲームなど、現実世界のゲームが発達している今、もっと思いきったイメージが必要なのではないでしょうか。「ハリー・ポッター」シリーズのゲームなどは、ファンタスティックな魅力にあふれていますし、「トロン」(古いですが)のバイクバトルも、インパクトはありました。
ちなみに冒頭の、爆発が平面素材だったという演出ですが、複数のプレーヤーが同時に存在するフィールドでは、立体でなくてはおかしいのでは?と思ってしまいました。
主人公の女性が、ゲームだけの生活と言うのも話の薄さ、狭さにつながっていると思います。何か目的のためにゲームで資金を稼ぐ、違法なゲームを探るためにプレイヤーになった捜査官、などといった要素があれば、ゲームに取り込まれていく演出にも面白みが出たと思います。
また、多くの方がご指摘の通り、同じカットの多用は作品を安い印象にしていると思います。
この作品を見た後に、「ダークシティ」(1997年製作)というSF映画を思い出しました。少しだけ似た印象の作品ですが、「ダークシティ」の方が、話の密度も、斬新なイメージも数段上でした。
個人的には、隠しエリアこそが現実世界だった、というオチにして欲しかったです。
塚原新さん [DVD(吹替)] 3点(2006-12-30 01:43:15)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 113件
作品の平均点 5.32点
作品の点数分布
010.88%
121.77%
287.08%
3119.73%
41513.27%
53127.43%
6119.73%
71513.27%
897.96%
987.08%
1021.77%
作品の標準偏差 2.12
このレビューの偏差値 44.83
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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