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この世界の片隅に(2016) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 この世界の片隅に(2016)
製作国
上映時間129分
劇場公開日 2016-11-12
ジャンルドラマ,コメディ,戦争もの,アニメ,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 心に沁みる、素晴らしい映画でした。主人公すずの喜怒哀楽のひとつひとつが心に響きました。本土が空襲を受けるほど事態が切迫しているなか、久しぶりに再会したすずの同級生の水原哲がすずのことを「普通になったな(普通になって良かった)、これからも普通のすずでいてくれ」という主旨のことをいう場面はグッときました。戦時中は普通(平穏、いつもと変わりない日常)へのあこがれがいかに強かったか、まざまざと思い知らされました。その時ふと高橋ジョージの「なんてもないようなことが幸せだったと思う」という言葉が頭をよぎりました。すずを演じたのん(能年玲奈)の演技は、少し抜けてるというかのほほんとしたすずによく合っていて、違和感あるどころかハマリ役とさえ思えるほどでした。また、コトリンゴの楽曲もとても素晴らしかったです。大貫妙子に似た声質ですが、それがまた自然に耳に入って心地よかったです。あと、エンドクレジットの最後の最後、バイバイと振られた手がすずの(爆弾で無くなった)「右手」だったことは見終わった自分の心をちょっぴり慰めてくれました。近い将来この映画が地上波で放送されたら、戦時中の市井を描いた映画の傑作として火垂るの墓に代わって毎夏放送されるに違いありません。そのくらい素晴らしい映画でした。
MASSさん [映画館(邦画)] 9点(2016-11-22 20:43:16)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 151件
作品の平均点 8.20点
作品の点数分布
010.66%
100.00%
200.00%
310.66%
442.65%
595.96%
695.96%
72113.91%
82516.56%
93724.50%
104429.14%
作品の標準偏差 1.82
このレビューの偏差値 52.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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