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《ネタバレ》 ファッション「だけ」を楽しむ映画と言っても過言ではないでしょう。ジバンシイのオートクチュール!しかもスタッフにアヴェドン、モデルにオードリー(と、ドヴィマ、スージー・パーカーも)…(タメイキ)。50年代のハーパースバザーを高値で買わずとも、「パリの恋人」のDVDさえ買えばいつでもウットリできます。この映画を見てファッションデザイナーを志した人が多いというのもふかーく納得。でも変身まえのオードリーの服も可愛いです、とくにパリに着いた後に着てるベージュのコート。今でも充分通用するアイテムですよね。あとアステアのボタンダウンシャツや裏地が赤いタータンチェックのコート、黄色いカーディガンなど、(当時としては)そこそこカジュアルな服をあれだけエレガントに着こなせる57歳、驚異的。イディス・ヘッド女史の手腕にも脱帽。また、オードリーが編集長と二人で踊る時の服!メンズっぽい仕立ての白いシャツ、細身の黒いパンツに、黒いローファー。この上なくシンプル、しかしこの上なく粋。でも、あれはオードリーのあの長身・細身の体こそがキモ。あの肢体がなきゃおしゃれにならないのでした(泣)。で、物語ですが、普通にツライです。突っ込みどころが多すぎる。最後に教授が殴られて、何針も縫って何故直後に飛行機に乗れるワケ?…でも、衣装の完璧さに免じて許す!というわけで、しつこいようですが、「物語こそ全て、衣装のセンスなどどうでもいい!」という方はご覧にならないほうがよいかと。でもさすがにあの物語で10点は…ということで9点でございます。
【ミカエル】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-01-05 13:51:50)
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