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チャップリンの独裁者 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 チャップリンの独裁者
製作国
上映時間126分
ジャンルドラマ,コメディ,戦争もの,モノクロ映画,政治もの
レビュー情報
《ネタバレ》 国際情勢が険悪化していたとしても現役の他国の国家主席をここまで茶化し、しかも地球儀風船を弄ぶなど現在でもさすがと思わせる芸術性のある喜劇を作り上げる手腕は素晴らしいと思いました。突撃隊に虐げられるユダヤの人々を描き、ただ普通の平穏な生活を送りたいだけなのにという純朴な気持ちは収容所から脱走した床屋がヒンケルと入れ替わって行う最後の演説に集約されていて、それがこの映画を作ったチャップリンの思いでもあったでしょう。しかしこの最後の演説の主張はそのまま米国が第二次大戦に参戦する理由となり、戦後も「だから米国のやったことは全て正義である。」という免罪符にされてしまいました。未来において米国によりドイツの都市が無差別爆撃による殺戮を受けたり、その同盟国に原爆が落されるとは、この時点でチャップリンは思ってもいなかったでしょう。いろいろと考えさせられる作品でした。
rakitarouさん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-16 13:53:54)
その他情報
作品のレビュー数 207件
作品の平均点 8.18点
作品の点数分布
010.48%
120.97%
210.48%
320.97%
441.93%
583.86%
6167.73%
72612.56%
84119.81%
93818.36%
106832.85%
作品の標準偏差 1.94
このレビューの偏差値 46.85
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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