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バリー・リンドン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 バリー・リンドン
製作国英,独,仏
上映時間186分
劇場公開日 1976-07-03
ジャンルドラマ,戦争もの,歴史もの,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 穿った見方とは思いますがこの映画、キューブリック流「真・善・美」の解釈のように思いました。中世のカソリック、プロテスタントが交錯した国々を描く中で宗教問題は完全にスルー、牧師のラントは教育係に徹してます。つまり「真」は今も昔も不確かなものとして相手にせず片付けられています。淡々としたナレーションと現代人の我々が主人公に感情移入できない構成、しかも善悪の判断を描かないことで、何が「善」であるかも不確かなものと解釈していると思います。平民、貴族それぞれに善悪の解釈が違うし、現代人の観客とも違うと見るべきでしょう。一方で中世の城なんてもっと不潔きわまりないものだったはずですが、「美」については映像全てを壮麗な絵画の中で描くように徹底的に追求しています。虚実や善悪は人間が死んでしまえば同じでたいした問題ではないけれど「美」だけは永遠であるという監督の主張が最後のナレーションによってさらに強調されたようにも感じました。
rakitarouさん [DVD(字幕)] 8点(2010-05-04 18:46:56)
その他情報
作品のレビュー数 111件
作品の平均点 7.26点
作品の点数分布
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221.80%
321.80%
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61614.41%
72219.82%
83127.93%
91715.32%
1098.11%
作品の標準偏差 1.76
このレビューの偏差値 52.39
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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