Menu
 > 作品
 > ト行
 > トコリの橋
 > rakitarouさんのレビュー
トコリの橋 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 トコリの橋
製作国
上映時間102分
劇場公開日 1955-02-12
ジャンルドラマ,ラブストーリー,戦争もの
レビュー情報
《ネタバレ》 F9Fパンサーなどの初期ジェット艦上機の実機が空母に離着艦するシーンだけでも航空ファンには貴重な作品。しかし私は敵を悪、我を善として描いた第二次大戦ものや西部劇、或いは一部の対テロ戦争映画と違い、対朝鮮は軍人達の複雑な思いを描ける所に意義があると思う。「何故戦わねばならぬのか」の主人公の問いに「ここが朝鮮(戦場)だから」という苦しい答えしか出せず、記者会見で「ソ連との代理戦争だと口走ったとたんに追い出された」と苦笑する艦長の姿はこの映画作成を全面支援した米軍人達の、当時正面切っては言えない本音だったのではないか。横須賀から出港する夫の乗った空母を見送るグレースケリーの後ろ姿は一幅の絵画を見るようで美しく切ない。最近の勧善懲悪的娯楽三流戦争映画にはこのようなシーンはない。二人の息子を戦争で亡くして家庭が崩壊している艦長、部下を庇って上官にたて突いたため昇進を逃す隊長、疑問を抱いたまま朝鮮の泥の中で戦死する主人公、私は生き方が下手な真面目な軍人を描いた作品が好きである。
rakitarouさん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-27 16:22:46)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 6.38点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5225.00%
6337.50%
7225.00%
800.00%
9112.50%
1000.00%
作品の標準偏差 1.22
このレビューの偏差値 67.68
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
トコリの橋のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS