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マダムと女房 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 マダムと女房
製作国
上映時間57分
劇場公開日 1931-08-01
ジャンルコメディ,モノクロ映画,音楽もの
レビュー情報
本格的トーキーというものを、歌ではなく「騒音」で勝負したところが、ユニーク。ま「本格的でない」トーキーではすでに歌を聞かせていたが(たとえば溝口の『ふるさと』)、そうじゃなくて、あくまでドラマなんだ・我々が作っているのは歌の添え物じゃないんだ、という映画人の意地が感じられる。ネズミを追うために猫の鳴きまねをした後、本当の猫が鳴き出したときの渡辺篤の、俺じゃないんだよ、という田中絹代向けの表情などよかった。田中絹代と伊達里子が、対比されていたんだな、この時代。モダンまるだしの伊達マダムに対して、どこか古風で田舎っぽい田中女房。でも落ち着いた小市民の主婦、というところ。『伊豆の踊子』(同じく五所監督)より前だし、若いんだけどね。ラストはほのぼのと「マイブルーヘブン」、やっぱり音楽で締める。この時代の住宅地の風景は、なぜかとても懐かしい。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2010-11-11 09:59:39)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.49
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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