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冷飯とおさんとちゃん のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 冷飯とおさんとちゃん
製作国
上映時間177分
劇場公開日 1965-04-10
ジャンルドラマ,時代劇,オムニバス,小説の映画化
レビュー情報
そうかこの1965年てのは東宝が『赤ひげ』東映がこれと、山本周五郎のはやり年だったんだな(まだ存命中)。中村錦之助によるオムニバス、三変化的な楽しみもあるわけ。二話の「おさん」が凝ってて、三田佳子は灰色のセットを背景に桃色の衣裳で置かれる。一人がたりの手法。ただシナリオはややセリフに頼り、職人らしくない言葉をしゃべらせたりしていた。大坂志郎が死んだように生きている男を演じ、変に凄味があった。壁を背にした顔のみのカットとか。三話「ちゃん」は筋だけ取り出すとクサいんだけど、ドラマとして見るとやっぱり泣ける。筋じゃないんだよな、山周は。そこに漂う空気というか。森光子ってちょっと苦手な女優さんなんだけど、ラストの長回しのやりとりが見どころで、その前の「お前さん、どこに行くんだね」と目を光らせて現われるとこに凄味があった。この頃は、脇にギラッと凄味を出せる役者が揃っていたのだ。そして三木のり平、のり平のシーンはついついささいな動作にまで見とれてしまう、銚子を動かすタイミングなど。末娘は藤山直美で、強引に上方弁を通していた。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2008-12-30 12:24:12)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 7.80点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.17
このレビューの偏差値 44.12
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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