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この監督ジェントルマンの顔して、どうしてこうむかつく男を描くのが好きなんだろう。自分を「裁く男」と規定した人間のドロドロ。『タクシー・ドライバー』以来のモチーフですな。14年間、牢屋の中で勉強する執念。スコセッシが描く嫌な男はピンと張りつめている。いい加減なところ、だらだらしたところがない。前半の嫌がらせの部分なんかも、遊んでる感じがなくピリピリしている。だいたい「嫌がらせ」なんて、どこか薄笑い的なものなんだけど、本気も本気。その絶えず精進している本気さ加減が弁護士を怖がらせるんだからここは大事。怖いのは、弁護士のほうも手を出しちゃうとこで、相手にますます正義を与えてしまうの。ただ後半に宗教性が出てきたことで「悪とはなんぞや」というテーマをやや薄めてしまったか。日常が恐怖という一点に絞られ錐でグリグリ突き通されていくような映画。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-09-28 09:37:58)
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