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新ドイツ零年 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 新ドイツ零年
製作国
上映時間62分
ジャンルドラマ,政治もの,ロマンス
レビュー情報
『パッション』以降の作品に言えるんだけど、メランコリーの度が強くなってるんだよね。それまで諧謔で隠されていたものが、剥き出しになってきたというか。室内撮影はもちろんそうなんだけど、風景の寒々しさといったら。ヨーロッパのメランコリーの源流はドイツにあるのだろうか。フランス・イタリアといったいわばヨーロッパ文化の中軸的なものに対して、ドイツ的なものを置くとヨーロッパに奥行きが見えてくる。たとえば音楽はイタリアやフランスで花開いたのに、いつのまにかメランコリックなドイツに中軸が移っていった。光に対する影のようなドイツの存在。そういえばこの映画では(というよりこの人の映画では常に)音楽・音に対して鋭敏にさせられるな。ピアノの打撃音まで。スピードを操作されてビデオで再現される過去の映画、その中の人物はすべて悲劇的に見えてくる。なにかすべてが憂愁へと向かっていく。憂い顔の騎士は、自らそのイメージの陳腐さに追い立てられるように、掘削機へ向かっていく。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2011-03-25 12:14:20)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 5.50点
作品の点数分布
0125.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
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6250.00%
700.00%
800.00%
900.00%
10125.00%
作品の標準偏差 3.57
このレビューの偏差値 50.39
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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