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国東物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 国東物語
製作国
上映時間114分
劇場公開日 1985-04-27
ジャンル時代劇
レビュー情報
この監督さんは、人が宗教感情を持つ瞬間てのに興味を持ってる人で、日本では貴重。菊池武治が修行をするあたりからが本題。びょうびょうとした感じがいい。シャリーンシャリーンという音が響く。人が土と一緒に生きてる仏教はひたすら歩く。それに対して大友宗麟のキリスト教は「父と子のように愛し合える国」を念じ始める。この対立をこそ描くべきだったろうが、うまくぶつからなかったような。後者の排他性が前者を潰していってしまう。もっともその後のキリスト教弾圧を私たちは知ってしまっているので、受け止めは複雑になる。この国には今さら「愛」という概念はいらないんじゃないか、ってのはもっと突っ込んで面白くなれそうなところだった。前半の父と子が疑い合っている状況が、キリスト教の教義「父と子と精霊と」と皮肉に照らし合わされる仕掛け。中央に人がこちら向きに座っている構図が好きで安定感がある。夜討ちを掛けるときのお面の効果などよいが、音楽が甘すぎた。合戦シーンには低予算映画の哀しみがしみじみと満ちている。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2013-09-03 09:30:23)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 5.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 55.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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