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時代はフラフープの58年ということになっているが、空気は20~30年代。アールデコ調の美術、それとキャプラタッチのせいだろう。冒頭のリズムなんかなかなかよろしく、運命の求人広告につくカップのワッカが後のフラフープを予告したり。でもストーリーは美術的興味へ奉仕するだけに提供されていて、いやそれでもいいんだけど、やっぱりなにかキャプラの伝統に対する批評もほしいところ。伝統を継ぐってのは、批評精神を持って生かせるものを生かしていく、ってなかにあるんじゃないか。落ちた主人公が助かる展開などパロディとしての批評なのかも知れないが。実際に存在したフラフープを使って、ここまで話を作っちゃうってのは、素直にすごいと思う。でもやっぱりポール・ニューマンの副社長室の秒針の影など、美術のほうがこの映画の命。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-07-28 10:02:25)
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