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伽倻子のために のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 伽倻子のために
製作国
上映時間117分
劇場公開日 1984-11-14
ジャンルドラマ,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
グイグイ横向きに力が加わる作品ではなく、静かにゆっくり沈澱していく下向きの力がかかった映画。物語を語るというより、主人公の記憶があちこちから湧いてくる感じ。さして重要ではないかもしれない幼稚園のバザーのシーンも、記憶を通過した懐かしさがあるのでキラリと光る。地べたに置かれたものの影、不意に鳴り響くオルガン。そして水漏れ調査のシーン。静けさと響きと。ずっと向こうの道が左手に折れてるあたりの板塀がテラッと光ってる。行く末は明るいなんて象徴じゃなく、どちらかと言うと侘しさがあって、暗闇に置かれた金屏風のよう。あれが利いてて、なんとも切ない。全体に白くなろう白くなろうという意志が感じられ、タイトルからそうだった。記憶がなかった時間を懐かしんでいるのか、憧れているのか。白い霧、白い朝鮮服。この白の反対がドローンとした夕陽。別に朝鮮と日本じゃないけど。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2013-09-01 09:18:23)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 3.20点
作品の点数分布
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1240.00%
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作品の標準偏差 2.40
このレビューの偏差値 56.60
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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