Menu
 > 作品
 > シ行
 > 人生のお荷物
 > なんのかんのさんのレビュー
人生のお荷物 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 人生のお荷物
製作国
上映時間66分
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
斎藤達雄に吉川満子という「生れてはみたけれど」のゴールデン・コンビ。そう思えばあれのアンサーみたいな映画でもある。子どももつらいが、親であることも大変、って話を別サイドから照らして。失敗で出来ちゃった末のせがれ、なんとなく父親としては鬱陶しい。別にそれで子どもがいじけてるわけではなく、すすきを帽子に挿して乃木さんになって遊んだりしてる。松竹の小市民映画だから、深刻にはならない。娘をすべて嫁がせ、やれやれと思う父親の視線になったカメラが、のんきに眠ってる息子に寄っていき、ああまだあいつがいる、というガックリ感になるところがおかしい。で、小僧にでも出してしまえ、となって別居騒動になるのが本筋だが、斎藤達雄は、なにかクサってる風情が実に似合いますな。ブツブツぼやきながら、でもけっきょくそんな程度の不満で日々を送れている新しい階級として、斎藤達雄に代表される小市民が発見されたのが、この昭和最初の10年なのでしょうか。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2008-02-12 12:26:32)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 6.50点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6150.00%
7150.00%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 0.50
このレビューの偏差値 70.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
人生のお荷物のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS