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人間の約束 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 人間の約束
製作国
上映時間124分
劇場公開日 1986-09-13
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
しばしば画面は廊下や道路が奥へ延びているのだが、俯瞰の閉じた印象が枠を作っているので、広がる感じはない。深まる感じ。円錐状の穴ぼこみたいな世界。それと青や緑系の鉱物質の光に水のイメージが漂い、全編が沼の中の出来事のよう。ヤマ場は嫁が婆さんを風呂に置き去りにしちゃうあたりか。ふっと日常から跳んでしまう感じにリアリティがあった。罪という次元と違うところでカチッとスイッチが切り替わっちゃう感じ、これが怖い。ただボケ老人が、憐れなだけの存在になってるのが引っかかった。ちょうどこれ羽田澄子の傑作『痴呆性老人の世界』を観て、いわゆる「ボケ老人」の内面の豊かさに驚かされた後での鑑賞だったので、その豊かさが切り捨てられていることに不満を持った。介護する側から見れば、こうならざるを得ないのかも知れないが。それと三国連太郎は、ちょっと風格がありすぎるんじゃないか。あと、子どもたちの扱いが雑なこと。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2010-10-04 09:59:13)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 7.10点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.81
このレビューの偏差値 46.66
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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