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次郎長三国志 第二部 次郎長初旅 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 次郎長三国志 第二部 次郎長初旅
製作国
上映時間83分
劇場公開日 1953-01-09
ジャンルドラマ,時代劇,シリーズもの,モノクロ映画,ヤクザ・マフィア,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 小堀明男の笑いって、いわゆる親分的な不敵な笑いのなかにちょっと「はにかみ」のようなものも感じられ、未来の裕次郎を予告していないか。つまり日本における理想的な「不良」の型。権威に対する軽蔑、イキがっても興奮を抑える。堺左千夫の一家の歓待が主。少しの酒で酔った振りをし、佐太郎のほうもそれを了解している、そういう一見まわりくどい「分かり合い」の儀礼。とても日本的。博打で大勝ちを続けているところだけを見せて、それだけでスッちゃうとこを暗示させ、あとは身ぐるみ剥がされて寒い朝ヒョコヒョコ帰ってくるロングカットになる。河原のケンカも囲まれるところで、チャンチャンバラバラは見せないで、ちゃっきり節唄いながらの陽気な道中になってしまうのだ。この省略の味わい。ラストで森繁の石松が顔を出す。吃音を十分溜めたあとで立て板に水の口上を述べ、最後にまた吃って締める。実に鮮やかな登場ぶり。つまりこの一家、江戸言葉、尾張言葉、大阪弁などの地方言葉にさらに吃音まで加わって、多言語世界を構築するんだ。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2010-02-13 12:10:24)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.31
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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