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次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊
製作国
上映時間103分
劇場公開日 1954-06-08
ジャンルドラマ,時代劇,シリーズもの,モノクロ映画,ヤクザ・マフィア,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 豚松の母親の嘆きなど、「カタギ」と「馬鹿」が対比される。やくざというのは、つまり「馬鹿」の開き直りってことなのか。馬鹿の石松は吃らなくなり、死ぬときには左目が開く。死んで治る馬鹿もあるのだ。嵐の祭りの夜、お面が乱れ走るあたりが映画として美しいところ。今まで命を粗末にしてきた馬鹿が、恋をして、俺は今死ねねえんだよう、と言いながら死んでいくところが哀切のポイントで、こういうのは後の仁侠映画の脇筋でもしばしば使われることになるわけだ。ラストは、石松の死、身請けされて晴れ晴れと道中の夕顔、青空、そして怒りに燃えて海辺を走っていく次郎長一家の面々、というシーンをバッバッと並べただけでバタンと終える切迫。シリーズ全部を通して言えるんだけど、仇役に対して映画はほとんど興味を見せない。仇が現われたとき、この身内がどんな反応をするかってことのほうが眼目になる。視点は一家の外でなく、内にある。唐突だけど、これはかつての日本の国策戦争映画の特徴とも重なっている。そういう余分なことを考えちゃうと、石松の死を、ただ哀切として味わっていいんだろうか、という気分にもなるんだ。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2010-02-19 11:59:30)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 7.86点
作品の点数分布
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6114.29%
7228.57%
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9342.86%
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作品の標準偏差 1.12
このレビューの偏差値 43.23
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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