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教会の民主化運動の一環だとしても、こういう映画教育があるのはうらやましい。「映画で」ではなく「映画の」教育。映画を見ることは民主主義に向かうはずだ、という確信が根にあるのだろう。嘘の演技と本当の記録との違いもしっかりとおさえる。日本の子どもなら退屈するであろうような衛生映画のアニメを目を輝かせて見て、その場面場面を絵にとどめておくチリの子どもたち。絵が動くって、これだけ凄いことだったんだなあ。映画史から、カメラの位置とカットの関係といったことまで、具体的に教えていく。移動撮影をリヤカーでやる。とにかくここには、映画への尊敬がある。資本には屈伏し、政治家の横やりにはさらされ放題の日本では、映画に未来への希望を託すなんて考えが生まれてくる気配すらない。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-03-28 12:19:40)(良:1票)
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