Menu
 > 作品
 > キ行
 > 恐怖の報酬(1953)
 > なんのかんのさんのレビュー
恐怖の報酬(1953) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 恐怖の報酬(1953)
製作国
上映時間149分
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,アドベンチャー,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 これをいま現在観ると電力会社と原発労働者がどうしたってかぶさって見えてきてしまう。60年、封切り時に生まれた赤ん坊が還暦を迎えようという時間を経ても、石油資本が電力会社に代わっただけで社会構造はぜんぜん変わっていなかったわけだ。映画の主役はイヴ・モンタンだが、本作で一番記憶に残るのは相棒のおっさんジョーだろう。前半、トラックが出発するまでかなりの時間をさいて、このジョーという男の凄味を描いていく。腹のすわったいっぱしのワル。それがトラックを走らせていくと、だんだん腰が引けてきておどおど逃げ腰になっていくとこ。非情な男だったのだろうが、石油資本の非情さの前では赤子同然なのだ。そこに彼の老いの無惨も重なり、いかにもフランス映画的な味が出ている。ただサスペンス映画として見ると、そっちのほうに重みが掛かりすぎたかな、という気もした。ラストのオチも微妙なところで、フランス的な皮肉(こういうのもエスプリっていうのか)は効いているが、ずっと映画の背後に感じられていた石油資本のどす暗さがあれで薄れ(元をたどっていけば、思わず調子に乗って蛇行運転せずにはいられないほどの恐怖のプレッシャーを与えた石油資本に行き着くのだが、画づら見ているとマリオの愚かさのほうが前面に出てしまう)、話がショートショート的に軽くなってしまった気もした。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-06 10:12:25)
その他情報
作品のレビュー数 100件
作品の平均点 7.77点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
422.00%
566.00%
61111.00%
72323.00%
82323.00%
92222.00%
101313.00%
作品の標準偏差 1.49
このレビューの偏差値 46.53
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
恐怖の報酬(1953)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS