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それでも生きる子供たちへ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 それでも生きる子供たちへ
製作国伊,仏
上映時間130分
劇場公開日 2007-06-09
ジャンルドラマ,オムニバス
レビュー情報
私は一番最初のアフリカの少年兵の話が良かった。たとえば青空の下の畑(?)での大人の敵兵との撃ち合いなんか、そこが遊ぶにふさわしいような場所だけに、その唐突さ・非現実感から現実感が生まれてくるジワッとした感じなどが迫ってくる。破壊するために訪れた教室で、学ぶ夢に誘われる少年を、スニーカーを脱いだ足で見せた。言葉は寡黙で映像が雄弁という理想的な作品だった。“学校の夢”はラストの中国篇とも呼応している。また中国篇は“ゴミ拾い”でブラジル篇と、アフリカ篇は“戦争”でイギリス篇とつながり、“盗み”でジプシー篇とイタリア篇が通じ合っている(あのイタリア篇、夜の遊園地が夢のようにきれいだと思ったら、カメラがヴィットリオ・ストラーロだったのか)。いま世界での苛酷な子供の状況を多元同時進行的に捉えることが出来るオムニバスでもある。
なんのかんのさん [DVD(字幕)] 6点(2008-05-22 12:21:40)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 7.08点
作品の点数分布
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6538.46%
7323.08%
8430.77%
917.69%
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作品の標準偏差 1.00
このレビューの偏差値 39.17
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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