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松村禎三の映画音楽って好きだった。黒木和雄と熊井啓の専属みたいな感じだったが、とりわけこの映画の場合、同じ遠藤周作原作によるオペラ「沈黙」を作った後の仕事だったので、気合いも入っていたのではないか。この人の映画音楽にはいくつかの似たパターンがあり、ずっと変奏をやってるみたいなところがある。熊井監督の『朝やけの詩』あたりで確認でき、黒木監督の『TOMORROW 明日』で一つの達成に至る、ゆったりとうねる感じの6拍子もの。本作では秋吉久美子がガンジス川で沐浴するヤマ場で、やはり6拍子の曲想がうねり、宗教的な気分を盛り立てるのに役立っていた。映像の記憶は薄く、秋吉久美子はまだ大学生役をやるのか、と思ったことと、三船敏郎体調悪そうだなあ、と思ったことを覚えている。たしかこれが三船の遺作。
【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-03-31 12:21:57)
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