Menu
 > 作品
 > ハ行
 > 裸の大将放浪記 山下清物語
 > なんのかんのさんのレビュー
裸の大将放浪記 山下清物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 裸の大将放浪記 山下清物語
製作国
上映時間117分
劇場公開日 1981-07-21
ジャンルドラマ,伝記もの
レビュー情報
こういう人物を演じた上での笑いというのは難しいと思う。下手すると山下清を見下した笑いになってしまう。たしかに観客は幾多の山下の失敗を笑うわけだけれども、笑いのポイントはその失敗に対する彼のヒョウヒョウとした応対に対しての場合が多く、見下してはいなかった。また失敗を笑うこと自体が即差別かと言うとこれまた難しい問題で、そういう笑いの中にも小さな驚きを秘めた感動が同居している場合もあるのだ。そんなことをあれこれ考えさせられただけでも、貴重な映画だった(つい“障害者の映画”というジャンルでくくって構えてしまうこと自体、差別につながるかもしれないんだけど、でもどうもすんなり観られず意識してしまう困った性格)。監督の設計もあるだろうが、役柄をすっかり手に入れている芦屋雁之助のうまさに安定感。高松宮をスリとダブらせるなんて反骨精神も見事である。ラストの歌、そのものはまあダサいのだけど、山田典吾監督による詞の「天国は空にあるのではなくて地の中にある」というのが力強い。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2010-01-13 12:04:32)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 7.25点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6125.00%
7250.00%
800.00%
9125.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.09
このレビューの偏差値 39.47
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
裸の大将放浪記 山下清物語のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS