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ジェシー・ジェームズの暗殺 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ジェシー・ジェームズの暗殺
製作国
上映時間160分
劇場公開日 2008-01-12
ジャンルアクション,ドラマ,ウエスタン,犯罪もの,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 西部劇の時代に遅れてきた男たちの物語、ってことか。列車強盗ってのが、もう牧畜業と同じく時代遅れになっていく。非定住者が定住していく。ジェシーが最後に馬の絵を見ていたのも象徴的だ。林の中で帽子をかぶってワイワイやっていた仲間うちの楽しさは消え、逃避行の末に疑いが蔓延し、緊張しながら作り笑いをしなければならなくなる。連合赤軍の末路はこうでもあったかと思った。その“すがれた”トーンが全編を通して一貫する(やたら草原が出てきて、テレンス・マリックの映画を思ったら、この監督『ニュー・ワールド』のスタッフ欄でthanksとなってる)。その遅れた英雄に憧れるさらに遅れたボブは、デカいことするんだという遅れた夢を持ち続け、最後は厚化粧して舞台に立つ、時代のピエロにならざるを得ない。キャシー・アフレックスは、普遍的な青年の愚かを演じてとても良かったと思う。160分の長尺、ぜんぜん退屈しなかったと言えば嘘になるが、ピリピリしている人々の緊張の描写は素晴らしく、その果てに、恐怖することに疲れきった兄弟と、疑うことに疲れきったジェシーとによって、あたかも肩の荷を下ろすように演じられる暗殺の場は、いままでのどんな暗殺シーンとも違う悲痛さが漂うものになった。ここだけでも、この監督は注目する必要があると思う。
なんのかんのさん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-22 12:18:15)
その他情報
作品のレビュー数 27件
作品の平均点 5.11点
作品の点数分布
013.70%
100.00%
213.70%
327.41%
4414.81%
5829.63%
6622.22%
727.41%
8311.11%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.79
このレビューの偏差値 55.88
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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