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山猫令嬢 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 山猫令嬢
製作国
上映時間85分
劇場公開日 1948-03-09
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
脚本は依田義賢だ。この題は山猫のような母親にも令嬢の娘ってことか。母親の醜業によって学校へ通える娘、自分の存在そのものが娘を不幸にしていると気づく母、負い目と負い目がジメジメと不幸感を盛り上げていく、という戦前からある型だが、戦後らしいところは、身を引こうとした三益愛子を、学生服を着た(!)小林桂樹が「そんな悲劇はもう古いですよ」とたしなめるとこか。でも本作をきっかけとして、その古い「母もの」が量産されていくわけで。対比がくっきりしたドラマ。田舎の青空・自転車・セーラー服・農業で育った三條美紀が、京都・車・キンキラの服・花街へと移し替えられていく。一方に女声合唱があり、一方に“さのさ”がある。先生の高田稔が実は…、ってとこでは場内に少なからぬ笑いが起こった。若き朝比奈隆が関西交響楽団を指揮した「エグモント序曲」が、けっこう長く収められているので、日本クラシック演奏史にとっては貴重な映像資料になるだろう。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2008-04-18 12:18:35)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.00
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