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幻影師アイゼンハイム のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 幻影師アイゼンハイム
製作国米,チェコ
上映時間109分
劇場公開日 2008-05-24
ジャンルドラマ,サスペンス,ラブストーリー,ファンタジー,ミステリー,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 身分違いの初恋が成就する、というおとぎ話のようなストーリーが、世紀末ウィーンという大人の時代(たとえば『アイズワイドシャット』の原作シュニッツラーの世界)を背景に、セピアがかったトーンで描かれるのが、味わい。公爵令嬢だった娘は逢引きを発見され、兵に引き離されて、「私を消して」と手品師志願の少年に訴えた。それをかなえてやった大人の時代。もっと世紀末のすえた匂いを嗅ぎたかった気もするが、あくまでおとぎ話が本作の基本。警部がもうけ役で、宮仕えにウンザリしながら忠実に王室の番人をやっていたのが、最後に駅頭で快活な高笑いをする。やられた、という悔しさではなく、見事なマジックを見て、ブラボーと叫んでいるような高笑い。上流階級が舞台の本作で、おそらく低い身分出身者は警部とアイゼンハイムだけだったわけで(マジックを降霊術と信じたがる大衆の存在も社会背景としては重要だが)、そういう階級的共感も下地にあった高笑いかもしれない。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-23 09:05:34)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 40件
作品の平均点 6.33点
作品の点数分布
012.50%
100.00%
212.50%
300.00%
412.50%
5512.50%
61127.50%
71537.50%
837.50%
937.50%
1000.00%
作品の標準偏差 1.66
このレビューの偏差値 48.83
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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