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レッドクリフ Part I のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 レッドクリフ Part I
製作国米,中,日,台湾,韓
上映時間145分
劇場公開日 2008-11-01
ジャンルアクション,ドラマ,アドベンチャー,時代劇,シリーズもの,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
画で見る講談って感じ。英雄豪傑の活躍を張り扇でバンバン叩きながら語っていく。活躍するのは名のある者たち、つまり支配者のドラマなんで、名のない兵たちはただただ屠殺されるだけの存在となる。あんがいこのほうが、豪傑同士の一騎討ちなんかより戦争の実相を映してはいるのだろうけど、名のない兵たちによる戦場の悲惨の現状を近代戦で知ってしまった者にとっては、爽快感が来る前に陰惨さを感じてしまう。張飛など体育会系の影が薄く、諸葛孔明やシュウユといった軍師が主人公なので、戦場の情景がやや北朝鮮のマスゲームっぽくなってしまった(偉大な将軍さまのもとで一糸乱れず、ってのが東アジア文化圏の伝統なんだな)。戦場より、彼らがいかに人物の器が大きかったかを描くあたりの方にドラマがあり、そこで講談調が生きる。たとえば牛泥棒に関しての規律と温情の処理とか、文字通り「琴瑟相和して」二人が互いを認め合うあたり。そりゃクサいと言えばクサいが、古典のコスチュームを装うとそのクサみが講談っぽい味わいになるのだ。映像としての講談調は、ラスト、孔明が放した鳩が河を渡り船団を越え、駆け込んでいく騎馬軍団を追い越し、曹操軍が蹴鞠してるところにまで飛んでいくとこ、あそこなんかはまさに映像で張り扇をバンバン叩いている気分。
なんのかんのさん [DVD(吹替)] 6点(2009-11-24 12:13:45)
その他情報
作品のレビュー数 135件
作品の平均点 5.99点
作品の点数分布
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110.74%
200.00%
396.67%
4128.89%
52115.56%
64835.56%
72014.81%
81813.33%
942.96%
1021.48%
作品の標準偏差 1.58
このレビューの偏差値 50.03
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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