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ユリシーズの瞳 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ユリシーズの瞳
製作国仏,伊,ギリシア,英,独,ユーゴ
上映時間177分
ジャンルドラマ,戦争もの,ロードムービー
レビュー情報
前作のラストでは黄色い服を着た作業員たちが、絶望の中の希望を示唆していたけど、今回は黄色の補色の青に浸されていて、ラストは希望の中の絶望に見える。でもそれが希望であったのか絶望であったのかは、どこかに到着して初めてわかるので、いつもアンゲロプロスが描いているのは、途上で途方に暮れて立ちすくんでいる人々なんだ。路上で、あるいは岸辺で、帰還の途上ということだけがわかっていて、それがどこへの帰路なのかは分からない。20世紀史と映画史が重ねられた旅の途上、第一次世界大戦のサラエボから世紀末のサラエボ紛争への百年の旅の途上。映像としての緊張度は前半のほうが高かったけど、後半に込められた気迫のようなものの感動も、映画の感動として除外したくはない。歴史が凝縮されるお得意の手で、1944年の大晦日から1950年の新年までをワンカットで見せる踊りのシーンなど、やはりたまらない。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2009-09-27 12:06:11)
その他情報
作品のレビュー数 24件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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114.17%
214.17%
328.33%
400.00%
5416.67%
6625.00%
7520.83%
828.33%
928.33%
1014.17%
作品の標準偏差 2.14
このレビューの偏差値 54.36
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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