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闇の子供たち のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 闇の子供たち
製作国
上映時間138分
劇場公開日 2008-08-02
ジャンルドラマ,犯罪もの,政治もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 この設定なら、病児を抱えた日本の家族で一番ドラマが膨らんだだろう。身内が生死の問題を抱えているとき、街を行く他人たちが普段の暮らしをしていることを理不尽に思うものだ。その気持ちを増幅させ世界規模に拡大していけば、この家族の残酷は誰にでも無関係ではない。この家族の葛藤を軸にすれば、われわれの日常と世界の南北問題とが大きくつながる映画になったはずである。なのに映画はそのように徹底して社会と切り結ぶことを避け、取って付けたような銃撃戦のあと、取って付けたような推理ドラマ風の結末でお茶を濁してしまった。なんとももったいない。まあ彼に現在の日本の縮図を見ることが出来なくはなく、自分の暗い部分から目をそらして好奇心いっぱいで世界を見て回り、ちょっと突かれるとモロいという自画像にはなった(でも、外から見えるとこで首吊るか? 被害者の子どもの写真ならともかく、つかまった犯人らのを部屋に貼っとくか? 自分への戒めとして貼ってたってこと? 心理がサッパリつかめない)。ただ逃げ腰ながらも社会に向いた映画は今の日本では貴重で、それを人気俳優を揃えて完成させてくれたというところは有り難い。このままでは「社会派映画」というジャンルそのものが消え去ってしまうのではないかと思っていたもので。
なんのかんのさん [DVD(邦画)] 6点(2009-09-17 12:03:46)
その他情報
作品のレビュー数 45件
作品の平均点 5.49点
作品の点数分布
012.22%
112.22%
236.67%
336.67%
4511.11%
5715.56%
6920.00%
7817.78%
8613.33%
924.44%
1000.00%
作品の標準偏差 2.11
このレビューの偏差値 51.14
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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