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からみ合い のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 からみ合い
製作国
上映時間108分
劇場公開日 1962-02-17
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
なにせ『人間の条件』と『切腹』の間に作られた作品なんで、どんなかなあ、という興味があった。遺産をめぐりニセの跡取りを作ったりするだまし合いの話で、もっとコメディタッチにしたほうが収まりがいい題材だったかもしれないが、そこは小林正樹、そして重厚な大作の間の作品、正攻法で攻めてくる。これはこれでいいのだろう。重々しさというのも、そういうものがまったく尊重されなくなった現在から見ると、美点である。話のほうより、美術の戸田重昌の仕事が記憶に残っている。中央に水槽があり奥に二つ扉がある左右対称の部屋や、冒頭、岸恵子と宮口精二がはいる喫茶室など、セットを味わえる映画だった。戸田は以後も小林作品(『怪談』!)や大島渚作品(『儀式』!)で、重厚なセットの記憶を日本映画史に残していく。音楽が小林作品で初めての武満徹、本格的なジャズであった。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2008-10-07 12:19:37)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.00
このレビューの偏差値 60.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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