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壁あつき部屋 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 壁あつき部屋
製作国
上映時間110分
ジャンルドラマ,戦争もの,刑務所もの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
BC級戦犯の話。浜田寅彦って、単純な表現しかできない俳優と思っていたが、この映画では、とりわけ後半、素晴らしかった。申し訳ない。小沢栄太郎が「卑屈」とか「傲慢」を一対一対応で演じているのに対し、浜田はあらゆることを「思いつめる」人間を演じ、思いつめていながら、そこでは集中と茫然とが同居している。言葉で単純に表わせない心の状態を、体で表現する名演だったと思う。信欣三の壁にポコポコと穴が開く場もいい。あつい壁に穴が開いてもその向こうには自由ではなく罪が待ち伏せている、という追い詰められた感じ。戦争指導者もつまりは犠牲者だった、という現在もある粗雑な思考は、こんな頃からもうあったのだな(公開は56年だが製作されたのは53年)。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2008-10-08 12:11:42)
その他情報
作品のレビュー数 1件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.00
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