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資本主義社会では貧乏は恥ずかしくないんだよ、って言われたって、あんた、そりゃ理屈ってもんだ。それでも恥ずかしさを感じてしまうところが、先生方のおっしゃるプロレタリアートのいじらしさじゃないんですかい。だいたいね、そういった論理に向けて現実を引上げ啓蒙してやろうって先生方の姿勢が、カチンとくるんでさ。そりゃ立派かもしれませんが、ああアッケラカンと己れに自信を持って朗らかに笑ってられると、馬鹿かと思うんでさあ。友だちのために働いて遠足に連れてってやろうってのは、たしかにいいことかも知れませんが、連れてってもらう側の恥ずかしさが、ただ古い考えだってだけで割り切れるもんですかい? そういった恥ずかしさと論理の間でもっと悩んでもらうのが先生方の役割りじゃないんですかい。作文出すのを嫌がる子どももいたじゃないですか。あれ、まだ思想が成熟してない山奥の地域だからって見下してたでしょ。好意的に見れば、こういったガムシャラの時代だったとも言えますな。岡田英次にやや批判させてましたね。理論や作文よりも手紙の書き方のほうが重要じゃないかって。一応気にはしてたんだ。子どもたちはトンコ節のシーンが一番イキイキしてましたな。
【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 5点(2012-11-14 10:11:32)
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