Menu
 > 作品
 > ソ行
 > 孫悟空 前後篇(1940)
 > なんのかんのさんのレビュー
孫悟空 前後篇(1940) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 孫悟空 前後篇(1940)
製作国
上映時間135分
ジャンルコメディ,アドベンチャー,ファンタジー,ミュージカル,モノクロ映画,特撮もの
レビュー情報
日中戦争下で、中国を題材にした物語を扱っているのに、全然時局に絡んだ気分がなく、全編圧倒的にバタ臭い路線。音楽もディズニーを含めアチラものが平気で鳴りまくる。中国風ではなくアメリカ風。三人の従者がいれば、時局がら「桃太郎」を連想させてもいいのに、これは「オズの魔法使い」のほうだ。衣装もキンキラのだったり、金角銀角はSF風。とにかく戦争の緊張とは遠く離れた世界が展開し、笑いもヒステリックではない。悟空が美女に変身しても声はエノケンのまま、なんてのがおかしかった。高勢実乗の魔ものたちの踊りもよかった。変身競争でカニになる。でフィナーレだ。美貌が戻った高峰秀子はニッコリと笑い、ハイホーハイホーに、ソードレミー、ファーラーレー、ソーシドレーミレ、ドーラーソーのメロディが重なって、賑やかに歌いつ踊りつの場になると、なぜかグッときてしまった。日本人てこんなにいい人たちなのに、と、これからの5年間の苦難を思ってしまう。山本嘉次郎監督はこの後『馬』を挟んで戦争三部作に向かい、エノケンとの映画はもう戦争中は作られない。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2009-04-18 11:58:06)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
3133.33%
400.00%
500.00%
600.00%
7133.33%
8133.33%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 2.16
このレビューの偏差値 52.14
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
孫悟空 前後篇(1940)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS