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ゲゲゲの女房 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ゲゲゲの女房
製作国
上映時間119分
劇場公開日 2010-11-20
ジャンルドラマ,実話もの,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
ヒロインのむっつり顔は、人がお化け屋敷を歩いているときの顔だろう。どういう人間かよく分からずに結婚し、たちまち東京での暮らし、周囲が未知の妖怪変化のようなもので埋まってしまう。ビクビクしながら手探りで歩いているときの顔だ。頼りとすべき夫は、腰砕け気味の笑いを「ハッハッハッ」と片腕の体から不意に発する。豪快な笑いに似合わない貧相な体つきで。これこそ妖怪である。いや一番妖怪みたいなのは気がつくとそこらにうずくまっている姑か(エンディングタイトルまで誰が演じているのか分からなかった)。しばしば画面に平気で妖怪が映り込んでくるが、それら周囲の人間との差別がない。嫁にいくとは、こういうお化け屋敷に入っていくことなんだ。まだ「内助の功」なんて言葉が生まれる以前の、ビクビクもんの新妻を描いて新鮮で面白かった。マンガが動き出す白黒のアニメも、そのザラッとした貸本タッチがいい。ロケはまた深谷市か。ここでロケした映画はたいてい悪くない。昭和の空気を残しているっていうよりも(実際わざと巨大マンションを画面に入れたりしてる。現在の「東京駅」とか狙いはよく分からないが、妖怪が映り込むのと似た効果か)、ここ深谷には何か空間の広がり具合に映画を豊かにしているものがあるようなのだ、具体的にうまく指摘できないのが残念。
なんのかんのさん [DVD(邦画)] 7点(2011-11-09 09:49:39)
その他情報
作品のレビュー数 16件
作品の平均点 5.25点
作品の点数分布
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116.25%
2212.50%
316.25%
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6212.50%
7212.50%
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作品の標準偏差 2.25
このレビューの偏差値 53.46
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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