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大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇
製作国
上映時間121分
劇場公開日 2011-05-14
ジャンルドラマ,コメディ,小説の映画化
レビュー情報
この国で地獄は長らく死とセットになった恐怖の場所であった。現代日本人はついにそこまでレジャーの対象にしたか。この夫婦、帰ってこられるのは当然と思ってちょっととしたエスニック旅行気分で旅立っていく。そのあっけらかんぶりには、地獄への怖れは感じられない(アリスの不思議の国への旅立ちをなぞったような段取り。時計うさぎの代わりにジャーを盗んだ柄本明、うさぎ穴の代わりに屋上のバスタブ)。この「あっけらかん」が本作の笑いのツボで、夫婦の緊迫感のない会話が面白い。鬼にやるチップの相場はこれくらいだろうか、とか。だからあくまで観光旅行であったほうがいいので、赤鬼の襲撃や温泉での事故など「身の危険」を感じさせる出来事は余計な気がしたが、なにせこういう話なので、まあどうでもいい(タイトルでも「たのしい旅行」と断わっている)。最初の森の道で「後ろがパレードみたい」ってあたりが個人的にはウケた。ホテルやナイトマーケットになると、エスニック旅行への「なぞり」が、少しハッキリし過ぎて膨らみがない。死者が最後に行く場所というより、これから生まれる者の待機所でもあるようで、そういう輪廻に日本人の死生観がうっすら残っていたか。ともかくリアリズム好きの邦画界では貴重な作品でした。森の道のシーンで二人を追ってカメラの上下がひっくり返るところ、中川信夫の『地獄』への挨拶と見た。
なんのかんのさん [DVD(邦画)] 6点(2013-03-10 09:20:00)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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4214.29%
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6535.71%
7428.57%
817.14%
900.00%
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作品の標準偏差 1.13
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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