Menu
 > 作品
 > ア行
 > 悪魔の手毬唄(1977)
 > なんのかんのさんのレビュー
悪魔の手毬唄(1977) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 悪魔の手毬唄(1977)
製作国
上映時間144分
劇場公開日 1977-04-02
ジャンルサスペンス,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
これが白石加代子の映画デビューだとずっと思い込んでたが、今確認したらこの前に「さそり」シリーズの一本で出てるのね。なんか「王女メディア」を連想させるような凄まじい役で、見てないけど彼女の狂気演技が想像できる。で本作だが、当時私は動いて演技をする彼女を見るのが初めてだったので、おそるおそる期待とともに観賞した記憶がある。雰囲気充満だけど、意外におとなしい印象。「白石加代子」を突出させず、崑さんの作り物の世界にピタリはめた、と感じた。日本的怨念をジワッと過剰に滲ませる人で、崑さんがもっぱら日本的な装置にバタ臭い女優(岸恵子とか草笛光子とか)を配置する趣味なのに、さらに逆の方向からアクセントを一つ加えてアンサンブルに厚みを出している。草笛光子はこのシリーズを通しての助演女優賞ものだと思っているのだが、おどろおどろしい日本的情念の世界に和服の草笛光子を配置すると、全体の「作り物」感が際立つ。そこにさらに背景であったおどろおどろしさいっぱいの白石加代子を置くと、調味料に砂糖と塩を混ぜて入れたようで、コクが出るんですな。
なんのかんのさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-03-01 09:20:08)
その他情報
作品のレビュー数 107件
作品の平均点 7.31点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
310.93%
432.80%
587.48%
62119.63%
72422.43%
83028.04%
976.54%
101312.15%
作品の標準偏差 1.56
このレビューの偏差値 52.84
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
悪魔の手毬唄(1977)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS