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ダメージ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ダメージ
製作国英,仏
上映時間111分
劇場公開日 1993-04-10
ジャンルドラマ,エロティック
レビュー情報
人生至るところに落とし穴あり、ってな話で。「脇道のない人生なんてつまらない、そういう落とし穴こそ人生の楽しささ」なんてこと言う気楽な人もいるが、本当の落とし穴ってのはそんなもんじゃない、ただただぽっかり穴があいててズルズルと破滅へと追い込んでいく、そういうものがあるんだという、お気楽ものを戒める映画。「愛」と言うと気取りすぎ、「性欲」と言ったらミモフタもない、そういうときは「官能」といういい言葉があるんだけど、『ラストタンゴ・イン・パリ』のように官能の孤独に至るわけでも、『近松物語』のように官能の勝利に至るわけでもなく、ただ穴ぼことしてある破滅へのみ至る官能。ほとんど事故のようにそこに巻き込まれていく主人公。政治家としての堅苦しい生活から自由になるという解放としての恋愛ではなく、まったく別の官能の檻につながれてしまう、その閉じていく怖さ。文字通りの意味での、身を焦がす恋ってやつだな。その怖さと男の心理はよーく分かるんですが、正直言ってこの女がよく分からなかった。別に分からなくていい落とし穴への案内人としての役割りなのか。段落ごとの「さて」という感じのフェイドアウトが、フェイドアウトとはこう使うのだ、というテキストのよう。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2011-07-13 12:11:50)
その他情報
作品のレビュー数 32件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
013.12%
100.00%
200.00%
300.00%
4412.50%
5515.62%
61134.38%
7515.62%
8412.50%
926.25%
1000.00%
作品の標準偏差 1.73
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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