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オリジナルはデュヴィヴィエの映画だそうで、私は未見。デュヴィヴィエよりクレールって感じがしたが、ともかくいかにもフランス映画のエスプリは感じられ、それをうまくアメリカ映画のユーモアに変換すればいいわけだったんだろうが、なんかうまくいってない。この設定を本気で生かそうとしてない。想像の中の「エッフェル塔を盗んだ女」のタイトルのあたりなんかは、結構、いや相当ワクワクした。ちゃんとタイトルがそれらしく出ていき、シナトラ歌う主題歌が流れ、オスカー獲ったら「影の功労者」たちの名を挙げよう、と脚本家の妄想が広がっていくあたり、とても楽しい。しかしその映画の展開がギクシャクし、もちろん「なかなか書けない」という話なんだからその方向はいいんだけど、この『パリで一緒に』という映画そのものがギクシャクしていってしまった。大スターたちを使ってオワライ映画でいいんだろうか、ってな踏ん切り切れない姿勢が、いろんなジャンルを渡っていくだけの安易な展開にし、かえって笑いの水準を下げてしまったということはないか。T・カーチスの「チョイ役」役なんかはかなりおかしいんだけど。
【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-04 09:54:32)
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