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伴奏者 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 伴奏者
製作国
レビュー情報
フランス映画はヴィシー政権のおかげで陰影のある時代を持つことが出来た。このヒロイン、伴奏者として「何かを選ぶことを放棄した人生」を選んだわけ。ヴィシー政権を背景にすると、そのうつろさがよく似合う。邦画だったら、尽くしぬく芸道ものになりそうな設定を、そうはならない。歌手のほうは少しの卑屈さもなく堂々とこの時代をうまく渡り歩いていく。ヴィシーフランスの下からロンドンへ、さらにアメリカへと、そのつどうまくジャンプしていく。踏み台にされる夫。顔のシーンの多い映画でしたね。私にとってはフランス映画の苦手な部分が凝縮されたような作品でした。オペラ歌手とその伴奏者の話なのに、音楽の基本テーマはベートーベンの第1弦楽四重奏の第2楽章。初期の四重奏が映画に使われるのは珍しい。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 5点(2011-10-29 12:29:16)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 7.12点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.93
このレビューの偏差値 25.27
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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