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ピクニックatハンギング・ロック のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ピクニックatハンギング・ロック
製作国
上映時間116分
劇場公開日 1986-04-26
ジャンルドラマ,ミステリー,青春もの,学園もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 前半が特にいい。ピクニックのまどろみの感じ、いつもと違う朝の空気。バレンタインデーは南半球では夏なわけ。バッハの平均率に乗って馬車が走り、町を抜けると手袋を外し、虫のさえずり、羽ばたく音。食べ残しのパンにたかる蟻。12時に止まる時計。このしだいに山の神秘に呑み込まれていく感じ、「美しい良い子」の少女たちは消えていかねばならないことを、映像で納得させてしまったのはすごい。消えていった少女たちにはほとんど個性が与えられていないのも正しく、少女の「普遍」なんだろう。これ少女期の終わりだけでなく、19世紀の終わりも重なっている。19世紀的な少女は消えていき、淘汰され、20世紀的な少女の時代になっていく。しばしば流れるベートーベンの「皇帝」の美しい第2楽章、これの初演が19世紀初頭、たぶんこれからはがさつな不協和音の時代になっていくのだろう。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2010-06-27 11:57:29)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 27件
作品の平均点 7.07点
作品の点数分布
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8622.22%
9518.52%
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作品の標準偏差 1.54
このレビューの偏差値 49.69
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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