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《ネタバレ》 東京の商店街は西の練馬や中野にもあるのに、とかく東部が映画の舞台になりがちなのは、きっと土手があるからに違いない。葛飾区と言っても、寅さんの江戸川のほうではなく、荒川のほう。大売り出しの回覧板がまわってくる密度の高さがある一方、ちょっと行方不明になれる土手がある。土手はサックスの練習場にもなる。土手があるだけで、話も風景も広がりやすい。青春もの。洗濯機という機械自体、何か内側でウンウン唸っていて、時に煙を出したりして、青春っぽい、やや夢薄れて中古になったり。冨田靖子が酔っ払って帰ってきて、寝っころがって「牛乳、牛乳」とリズム付けて繰り返すとこと、菅井きんが「ここでポックリいけたらいいんですけどね」と言ったあと静かになってしまうとこが好き。
【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-10-06 12:10:02)
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