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若草物語(1994) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 若草物語(1994)
製作国米,カナダ
上映時間115分
劇場公開日 1995-07-01
ジャンルドラマ,ファミリー,青春もの,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
黒人も東洋人も登場しない「よき時代」のアメリカ。体罰する学校は「外部」であり、この女たちの城は、ただただ清らかである。悲しみは病気と死であって、これもインセンスを守るため、姉妹の一人がイケニエにされたようなものだろう。前半はいささか退屈だったので、『細雪』や『叫びとささやき』などを考え合わせていたら、看病の床で読む本に「ピクイック氏」が出てきたのには驚いた。『叫びとささやき』でも同じように病人に読んでいた本。つまりいかにもそういう小説なんだろうな。それとも原作にあるのなら、ベルイマンが「若草物語」を引用したということも考えられる。姉妹群像ものが「若草物語」を重ねるってのは、これよりずっと後になるが、NHK朝の連続ドラマ「てるてる家族」ってので、石原さとみ・上野樹里らが四姉妹になったので、近所の金持ちの孫が浪利(なみとし)君といって、ローリーと呼ばれていた。けっこう原型としての「若草物語」は根深く世間に流布しているようなのだ。でこれ、平均的アメリカ白人の心の原風景を知るにはいい作品、カナダの「赤毛のアン」と比べるとプロテスタント臭が若干感じられる。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-09 12:06:36)
その他情報
作品のレビュー数 63件
作品の平均点 6.78点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.57
このレビューの偏差値 46.84
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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