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お遊びの映画で、アイデアもそう大したものではないが、映画内映画が始まるときはワクワクする。ちゃんとコロンビアのマークが出て「ジャック・スレイターⅣ」となる。これが映画だと納得させようとするあたりがおかしい。街を歩いている人がみんな美人揃いじゃないか、とか、ビデオ屋の受付にこんな美人がいるはずないじゃないか、とか。ターミネーターがスタローンの代表作だったりする。あ、モーツァルト殺した人だ。ドーベルマンが指の合図でピラミッドを組むギャグが好き。最初っからそういう小さな笑い狙いの映画だと納得していれば、それなりに楽しめる。現実のニューヨークが、悪が善に勝つ世界として、反映画的状況として浮かび上がってくる、というテーマもあることはある。俳優と役との関係って、スターが持つジレンマなんでしょう。自分をコケにして立派すぎる役のほうから眺めるおかしみ。「向こう」へ行くと元気になる、ってのに一抹の哀愁があるね。でもこういう映画が作られること自体、アクション映画がこの当時困難になってた、ってことかも。荒唐無稽をそのままスクリーンで展開できず、ひとつ趣向を被せないと観客がシラけるようになってしまっていたのか。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-05-30 12:16:36)(良:1票)
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