Menu
 > 作品
 > ラ行
 > ランブリング・ローズ
 > なんのかんのさんのレビュー
ランブリング・ローズ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ランブリング・ローズ
製作国
上映時間112分
劇場公開日 1992-10-31
ジャンルドラマ,ファミリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 前半は裏返された『テオレマ』って感じ。“ゲスト”が家族全員を愛してしまうの。それが奔放なわけで、人の目には率直というより軽率、さらには淫乱と映る。社会はどこまで個性を許せるか、という話。デュヴァルが「一人の人間であると同時に、私はこの家の父(家長)だ」というようなことを言ったのはある程度正しいのであって、人は個人の世界と世間とをうまく調整して「世慣れ」ていかなくてはならない。しかしあくまで基本は個人でなければならないという原則がアメリカにはあり、その原点の確認をするのが母のダイアン・ラッドなわけ。原則主義の潔さ。ただしそれはタテマエの薄っぺらさとウラハラであり、子宮摘出手術うんぬんのあたりは、ちょっと演説倒れだった。これ監督は女性だけどシナリオは男性で、フェミニズムへの受け狙いを感じたのはヒネクレ過ぎか。後半ローズが保護されるぶん、ややしぼむ。あの母が膨らむからいいじゃないかと思われるかもしれないが、やはりローズ本人で勝負してほしかった。どうしても世間と折り合えないギリギリのところでのつばぜり合いを見せてほしい。単なる偏見の問題のレベルではなく、個人が人間の集団といかに戦っていくかという意気込みを見たかった。南部を舞台にすると生々しさが消え寓話っぽくなるのが利点だなあ。妹がときどきかわいい。リサ・ジャクブってのかな。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2012-02-02 10:17:37)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 6.36点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
419.09%
500.00%
6436.36%
7654.55%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 0.88
このレビューの偏差値 45.32
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ランブリング・ローズのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS