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《ネタバレ》 ニヒリストでアウトローの無頼の徒と、理想肌で政治中枢の老人との親交を軸に仕込んでいるのが趣向。ニヒリストがそのせいで厄介ごとに巻き込まれ、嫌々のムッツリ顔で剣を振るうが、そう嫌でもなさそうなところ・老人への共感・正義への姿勢がほの見え、まだ無難な主人公なわけ。老人と狂四郎と互いに「余計な世話」を焼き合う。正月の町の風俗描写も味わいで、浮世絵なんかで見る大きなしゃもじをかついでいる人とか、物売りや占いの声など。藤村志保の役どころがちょっとふらふらしてて、しびれ薬を盛ったかと思うと、湯屋でそっと剣を渡したり、夫を救わんとする女心の惑いで片づけるには振幅が大きすぎたような気もする。謎の女占い師で辻々に現われているときのほうがドキドキした。円月殺法っての剣術としてどの程度合理的なのか不明だが、アクションとしては、緊張した静から動に至るのが味わい。だいたい時代劇で終盤の対決では、主人公と敵の大物とが向き合って、膠着した静からチャンバラの動に至るのが見せ場になる。そのとき主人公がゆっくり円を描き出してるってのが、なにやら禅的というか・所作として意表を衝いていてなかなかの発明(原作柴田錬三郎)
【なんのかんの】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-09-24 09:31:43)
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