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コーカサスの虜 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 コーカサスの虜
製作国露,カザフスタン
上映時間95分
劇場公開日 1997-03-29
ジャンルドラマ,戦争もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 個人が、その個人以外の要件で裁かれることへの絶対的ないらだち。全編緊張していた映画ではなかったが、ラストでこのいらだちに至るテーマがキューッと絞られていくところが見事で、こういう映画は印象強い。少女が鍵を渡し逃がそうとしてくれるが「それでは君が罰せられる」と言って虜の青年はうずくまる。個人と個人の対話。その彼を長老は逃がしてやる。これも個人と個人の交渉。そこにヌッと個人を識別する能力のない近代兵器がバランバランと現われてくる。この凶々しさと言ったらない。なにやら牧歌的ですらあった戦争に、不意に現代が顔を出し、この個人の顔を失った時代がとても悪い時代であることを証明する。ひなびたワルツが、その悪い時代に滅ぼされた何かを弔い続ける。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2009-04-08 12:00:41)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 24件
作品の平均点 7.42点
作品の点数分布
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628.33%
7729.17%
8312.50%
9625.00%
1028.33%
作品の標準偏差 1.63
このレビューの偏差値 48.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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